最近では未経験からWebコーダーを目指す方が多くなってきましたね。
その中には数ヶ月コーディングを勉強した後、そのままフリーで働くことを選ばれる方がいます。
ですが私は「未経験からすぐに個人で活動するのは危険」と考えています。
正社員、派遣、アルバイト、パート等々、雇用形態に関しては自分に合うもので良いと思いますが、
いずれにせよ会社や組織という実際の現場でWebコーダーとして働くことが重要だと私は考えています。
まずは短期間でも、会社(現場)で働いて実務経験を積むことが大事。
最初からフリーで活動するのがリスキーだと思う理由
まずはじめに注意書きをしておきます。
注意
真意としては、駆け出しから個人で案件を請負って一人で仕事をこなしていくスタイルが危険だと感じています。
「駆け出しの状態からフリーランスになること」が悪いと言っているわけではなく、
フリーランスでも、業務委託等を通じて現場で働くスタイルをするのであれば問題ない思っています。
ではなぜ私が最初から個人で仕事をこなしていくスタイルが危険だと感じているか解説していきたいと思います。
Web制作の現場を知ることができない
Web制作にはいくつか工程があったり、様々なポジションの人たちが協力して1つのサイトができあがっていきます。
コーダーであれば担う領域は、コーディングだけですが、やはりWebサイト制作に関わるからには、ある程度他の工程や役割分担を知っておくことも必要です。
Web制作に関わる職種一覧(抜粋)
- マーケター
- Webディレクター
- Webデザイナー
- Webコーダー(フロントエンド)
- バックエンドエンジニア
- インフラエンジニア
ざっと挙げてもこれくらいの職種の人が携わっています。
プロジェクトによって関わる人数も違ってきますが、個人でのみ活動していると現場感であったり、どうしてもプロジェクトの全体像が見えづらかったりします。
視野が狭くならないように、誰がどのような仕事内容を行なっているか、どのようにWebサイトができていくのか等、全体像を知っておくことはとても大事だと思います。
そういった全体像をつかめていれば、フリーランスとして独立したときに、
クライアントとの会話がスムーズにできたりと役立ってくることも多いです。
質問できる環境がない
個人で活動していると不明点があっても、基本的には自力でどうにかしなければなりません。
頼れる人がいれば別ですが、全員が全員そうとは限りませんよね。
- 受注した手前、クライアントには質問しづらい
- クライアントがWebサイトについてあまり知らない・全く詳しくない。よしなにやってくれパターンのときがある・・
一人でやっているとそれなりに苦労することも多いと思います。
ですがもし現場で働いていれば、先輩コーダーがいたり頼れる環境がありますよね。
駆け出し状態であれば、毎日わからないことが出てきます。
そこで一人頼れる人がいるだけで全く心の持ちようが変わってきます。
やはりわからないことがあったときにすぐ質問できる環境があるかないかは、非常に重要なポイントだと思います。
ノウハウを盗めない
会社には沢山のノウハウがたまっています。
- 仕事の進め方
- 先輩コーダーが書いたコード
- 便利ツール
- マニュアルやドキュメント
駆け出しコーダーは経験が浅く、知識・スキルが不足しています。
ここが一番の弱点です。
過去からのノウハウがたまった場所で働くことはとても有益で、短期間での成長が見込めます。
そして経験が浅いからこそ、沢山のことを吸収できます。
独学で効率の悪い方法であったり、独自のやり方に染まってしまう前に現場で様々なノウハウを得て、着実にスキルアップを図っていっていくと良いと思います。
コーディングに専念できない
個人で活動しているとコーディング以外の様々な雑務も行う必要が出てきます。
- 営業活動(随時)
- 契約関連(都度)
- クライアントとのやり取り・調整
例えばこのようなものですね。
コーダーとはいえ、その他付随作業が多く発生するわけです。
コーディングスキルを伸ばしたいけれど、その他の作業に手がとられてしまうと非常にもったいなと感じてしまいます。
副業から始めるのも良い選択
色々と書いてきましたが、
もし本業がありながら、その傍でコーディングの仕事もしていきたいということであれば、副業も良いと思います。
最初からがっつり現場に入って働くことは難しい、もしくは完全にコーダーに転身するということをまだ考えていない方向けですね。
最近では「副業・複業」といった働き方で、週末だけ稼働すればOKという案件もあるようなので、興味のある方は色々探してみてください。
下記にも参考として載せておきます。
週1社員
週1社員は、本業とは違う仕事で複業(副業)を始められるマッチングプラットフォームです。
- 複業/副業を始めたい人
- 複業/副業を増やしたい人
- 「月額固定報酬制のみの求人を掲載」 → 時給ではないため自分のペースで作業ができる
- 「クライアントと直接契約のためマージンがない」 → 高報酬が期待できる
- 「幅広い求人職種を取り扱っている」 → 厳選された求人の中から自分に合った仕事が見つかるかも
週一作業のペースで、自分に合う求人や企業に出会うことができれば、いい形で副収入が期待できるのではないでしょうか。
複業未経験の人でも安心して始められるサービスです。
クラウドリンクス
クラウドリンクス は、あの有名な「クラウドワークス」が運営する副業・兼業マッチングサービスです。
- 本業とは別に、収入を得たい人
- やってみたかった仕事で、やりがいを感じたい人
- 「週5時間〜、フルリモートの案件も多数」 → リモート案件が90%を占め、隙間時間からはじめられる可能性が高い
- 「企業と直接契約のためマージンが発生しない」 → 高報酬が期待できる
- 「5,000件以上の案件があり」 → 数多くの案件があるので自分に合った仕事が見つかるかも
「クラウドワークス」が運営しているのでサービスなので、安心して利用できると思います。
案件数も比較的多いため、登録しておいて損はなさそうですね。
シューマツワーカー
週10時間から始められる副業サービスです。- 「リモート案件の取り扱いが多い」 → 90%以上がリモート案件
- 「業界トップクラスの実績」 → 登録ユーザー数は40,000人以上
- 「サポート体制が整っている」 → 仕事についてマッチングディレクターやコンシェルジュに相談可能
コーディング系で仕事を探す場合は、「**フロントエンドエンジニア**」職種で探すと良いと思います。
案件の難易度はばらばらな印象でしたが、自分ができそうな案件がないか一度見てみると良いかもしれません。
どれくらいの期間働けば良いの
とはいえ在宅で自分の好きな時間に働いたり、子育ての隙間時間で働いたりするために、コーディングを勉強しているのにまた会社で働くのは嫌だな...
とこのように考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、ずっと会社で働く必要はなく、ある程度スキルや経験が備わってきたらそのタイミングで独立すればOKだと私は考えています。
さてタイトルに戻りますが、結論、駆け出しコーダーがフリーランスとして独立できるまでには、
「6ヶ月〜1年」くらいは見ておいた方が良いのかなと思います。
もちろん入る会社や現場、関わる案件、ご自身の成長速度にもよるので一概には言えませんが、あくまでも目安として捉えていただければと思います。
ちなみに私は会社員として1年半ほど働いた後に独立しました。
個人的には1年半という期間は、ある程度Webサイト制作の流れも掴めて、
コーディング力もそこそこ身についてきたと感じることができたタイミングだったので、ちょうど良かったのかなと感じています。
駆け出しから個人で案件を取れる人はほんのごく一部
コーディングを学習後、未経験・駆け出し状態から個人で案件をコンスタントにとって生活ができるような人はほんの一握りかと思います。
いずれフリーランスになることを目指している人は、
まずは「修行の一貫」、「将来的にフリーランスとして独立できるようになるための土台作り」と考えてまずは現場で働くことを選択されても良いのではないでしょうか。
駆け出し時はいかに実務経験を積むか、早いスピードでスキルアップをしていくかが重要だと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。