一人で案件を請け負いたい場合は、両方選ぶ選択肢(二刀流)もあり。
どういうことか解説していきたいと思います。
会社で働くとなると分業制が一般的
まずはじめに会社で働くケースを考えたいと思います。
一般的なWeb制作会社やインハウスの場合、
デザイナーとコーダーで分業制を取り入れているパターンが多いです。
(規模が大きい会社であれば特に)
・デザイナーはデザイン
・コーダーはコーディング
にそれぞれ専念します。
分業制のメリット・デメリット
業務領域が限定化されるので、自分のやるべきことが明確になります。
スキルアップにおける勉強コストも、二刀流に比べ自身の専門領域で済むので下がります。
日々それぞれの仕事に向き合っている時間も長くなるので、
プロフェッショナルの道を目指すことができると言えると思います。
スキルを突き詰めていくと、それが自分の得意分野になるので、
仕事で活かせるようになったり活躍できるようになると単純に仕事が楽しくなります。
かつ自分が好きな内容の仕事であれば、尚更楽しいですね。
分業制となると、自分の専門領域に集中でき、プロを目指せるメリットがある反面、
必ずWebサイト制作を共にする仲間が必要になってきます。
例えばフリーランスとして活動するとなった際、
Webサイトを制作する案件を受注できたとしても、
自分の専門領域以外の工程は、外注するか、チームを事前に組んでおいて対応する必要がでてきます。
自分一人だけではWebサイトを完成させることはできないので、
誰かの力を借りなくてはならなくなってくるということですね。
とはいえ、ランサーズやクラウドワークス
などのクラウドソーシングサイトをみた時に、
実際は「デザインだったらデザイン」、「コーディングだったらコーディング」というように、
工程ごとに分かれた案件募集を沢山見かけるので、
両方できないと案件受注できない!、とそこまで気にする必要はないかもしれません。
よくWebデザイナーであればコーディングの知識がないとダメなんてことが言われることが多いですが、デメリットはそういうところにあると思います。
どういうことかと言うと、Webサイト制作において、
デザイナーがする作業工程とコーダーがする作業工程は繋がっているのです。
デザイナーが作ったデザインをコーダーがコーディングしてWebサイト化します。
そのためデザイナーはコーディングで実現可能な範囲を超えてしまうようなデザインを作ることは望まれません。
分業制の場合、全くコーディング知識のないデザイナーがいる可能性があります。
逆も然りでデザイン周りの知識が全くないコーダーもいます。
そういった場合に相手領域への理解が不足していて、上手くコミュニケーションが取れなかったり、
最悪の場合、関係性に歪みが出てきてしまったりするので、互いの領域に理解を示すことが重要だったりします。
プロフェッショナルを目指すならどちらかに絞る
分業制のメリット・デメリットを述べてきましたが、
やはり分業制を取り入れている企業も多い分、それなりのメリットがあります。
この業界はスキルが中途半端だったり、勉強不足だとどんどん市場から取り残されていてしまいます。
プロフェッショナルであることはその分、自分の強みを活かすことができたり、
成果物であるWebサイトの品質向上にもつながります。
次の章で二刀流について触れますが、
この業界ではスキルが重視されるので、個人的にはプロフェッショナルを目指していただく方が生き残りやすいのではないかと思います。
個人プレーを望んでいるなら二刀流向き
もしWebサイト制作の工程を
- はじめから最後まで自分一人でやり遂げたい
- チームを組むより一人で動く方が好き
- デザインもコーディングも両方興味があってしたい
という方は、どちらか一方に絞らなくても、二刀流で良いと思います。
実際にデザインもコーディングも両方やるし、できるよ、と言う方も多くいます。
ただし分業制と同じようにメリット・デメリットも存在するので紹介します。
二刀流のメリット・デメリット
両方の分野ができると会社でも重宝されやすいです。
案件によっては、デザインもコーディングも両方一貫してお願いされることもあるでしょうし、その分無駄なやり取りもなくなって、スムーズに作業ができると思います。
一人でWebサイト制作の案件を受注できるようになります。
上述してきましたが、Webサイト工程には複数あるので、
それが自分一人でできるようになると、外注する必要も、チームを組む必要もなくなってきます。
個人プレーが好きな方は二刀流が向いていますね。
都合の良いように使われがちになるのはデメリットの一つです。
例えばデザインの人手が足りない場合や、反対にコーディングの人手が足りない場合に色々と役割を回されたりなど、
自分の意思に反してチームにアサインされることも多くなってしまったりします。
会社にとっては非常にありがたい存在ですが、どっちつかずのポジションになるのでここは考えようですね・・
二刀流の方はこの点に悩んでいる人が多いような気がします。
「デザイン・コーディングどちらもできます!」と言ったとき、
両方満遍なくできたとしても、必ずどちらかに偏るか、どちらも中途半端に感じてしまうことが多くなります。
プロフェッショナルというより、ジェネラリストなので、
周りから見ても(下手すれば自分から見ても?)、その人の強みが見えづらかったりします。
これは想像できるかもしれませんが、
デザイン・コーディングと領域が2つあるとその分勉強コストもかかってきてしまいます。
どちらも奥深い分野で、技術もどんどん発展していくので、
常に市場から求められる人材であろうとすると、日々の努力が欠かせません。
二刀流の道を進むのであれば、この点は覚悟しておいた方が良いでしょう。
一つに絞る前に興味があればどちらもやってみる
ここまでのそれぞれのメリット・デメリットを見て、
やっぱり両方気になるという方もいるかもしれません。
そういう場合は、とりあえずWebデザインもコーディングもやってみましょう。
頭で考えても実際に手を動かしてやってみないと分からないことが多いです。
私自身も最初Webデザインに興味があって、デザインやりたい!と思っていましたが、
両方チャレンジしてみて、自分に合っているのは「コーディング」だと感じ、
Webコーダーとしての道を選びました。
自分で触れて体感するというのが一番の決め手になると思います。
興味がある方はこちらも読んでみてください。
上記はコーディングに焦点を当てた記事となっていますので、
Webデザインに興味がある方は、
まとめ
まずは世の中の企業的には分業制を取り入れている事例が多いということを踏まえた上で、それぞれのメリット・デメリットについて整理しました。
分業制のメリット
②得意分野を活かせるので仕事が楽しい
分業制のデメリット
②互いの分野への理解が必要
二刀流のメリット
②一人で案件を受注できる
二刀流のデメリット
②得意分野が見えづらい
③勉強コストがかかる
色々な観点はありますが、もし一つに決めきれないと言う方は、
まずは両方にチャレンジしてみると良いと思います。
興味がある方、自分が突き詰めたいと思う方があればそれに従事することが良いと思いますし、
働き方重視で一人で案件をこなせるようになりたいと思う方であれば、
両方を選択する選択肢も多いにアリです。
自分の価値観に合ったキャリア選択をされてください。
この記事が参考になれば幸いです。
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